不動産取引にもいろいろありますが、個人のレベルで考えると、土地の売買を個人間ですることは非常に少なくなってきたようです。
相当以前の話ですが、土地を持った地主さんが多く存在して、その地主さんに相続が発生した時には、よく現在住んでいる方に土地・建物の買取を申し入れられることがありました。
これは、借地借家法の影響もあって、相続したからといって、今住んでいる人を追い出して、土地を処分することができないため、相続税を払う必要上、現在住んでいる人に優先的に声を掛けたという事情です。
バブル崩壊後、土地価格が大幅に下落した結果と相続税の負担が軽減されたこともあって、このような取引が少なくなったようです。
しかしながら、今度、相続税が見直されたうえに、ここにきて、三大都市圏の土地価格の上昇が顕著になってきています。
特に、首都圏にはますます人口集中が予想され、土地価格の更なる上昇も懸念されています。
相続税の支払いのために、地主さんから土地売買の申し入れが今後増えてくるかもしれません。